20.異常プリオン
さて、とりあえずの避けたい食品の最後は異常プリオンである。
哺乳類にはプリオンタンパクというものを持っている。
これは共食いをしないように哺乳類には備えられている。
だから昔、パプアニューギニアで人食いをした人々がみんな発狂して死んでいった。
それと同じ症状が狂牛病である。
あれも牛に牛肉の粉末を食べさせたことにより、脳がスポンジ状になって死んでいくというものである。
どちらもプリオンタンパクが血液脳関門を突破して脳に入り、異常プリオンとなって脳を侵していく。
では人間の肉を食べなければ発症しないかといえば、そうではない。
人間に近い哺乳類、猿、牛、豚、鳥などが異常プリオンになる可能性はあるという。
しかも人間に近いほどリスクは高いので、牛より豚、豚より鳥を食べる方がリスクは低い。
またアメリカで狂牛病が発生してから、輸入牛は全頭検査をしていたが、最近はしていない。
いつ狂牛病の肉が日本に入ってくるかわからないのである。
なので海外の肉を食べることは、リスクが非常に高いということである。