そのような負の教育が現れ始めたのが、阪神淡路大震災と同時期のオウム真理教事件である。
信者の中には高学歴のエリートがたくさんいて、教祖に言われるがまま殺人に手を染めてしまった。
賢い頭脳を利用され、洗脳された結果であった。
最近ではそのような思想洗脳ではなく、単純に物質欲洗脳になってきた。
単純なことで金が楽に手に入る。
金さえ手に入れれば、他は関係ない。
騙された人間が悪い。
金を取られた人の気持ちを考えることができない。
このような考えは、根本に思いやり、つまり日本人の精神性がないということだ。
働く(端を楽にする)ことをした時に、相手から「ありがとう」という言葉と一緒にお金を戴く ということを知らない。
そう言われた時の、徳が積まれる感覚を知らない。
知らないから、目に見えるお金にしか興味を持てなくなる。
これが物質欲洗脳の怖いところである。